平和への祈りをこめて、ご挨拶申し上げました
原稿を掲載いたします


特段の事情がない限り、今定例会をもって本年最後の議会となります。
私より一言ご挨拶を申し上げます。

本年も、七戸副議長はじめ議員各位、そして区長はじめ理事者の皆様におかれましては、円滑な議会運営に際し、多大なるご理解・ご協力をいただきましたことを心より御礼申し上げます。


本年は、アメリカ第一主義を唱えるトランプ大統領が1月に就任し、国内においては7月、都民ファーストが都議選で躍進、10月の国政選挙においては希望の党が埋没するなど、政治の世界において、国民の判断が大きな潮流を生み出すことが顕著でありました。
また、北朝鮮の度重なるミサイル発射などの不穏な動きに対しては、世界中が警戒をし、喫緊の課題として、国際的議論がなされているところであります。
わが港区の区民生活においても、不安、という影響が生じ始め、11月にはJアラート情報伝達訓練が実施されたところであります。

北朝鮮の脅威だけではなく、世界中でテロ行為が本年も頻繁に発生しております。
平和な世界というものが、どれほど貴重で、厳粛なものか、計り知れません。


本年11月、私は常任委員会視察で長崎市を訪れました。
港区平和青年団は、全国自治体最多の25年と最も長く、原爆記念日に合わせて行われる長崎市平和フォーラムに参加をしています。長崎市が行う平和推進事業についての調査が視察の目的でした。
長崎原爆資料館においての、目を背けたくなるような写真や映像が今でも胸に刻まれています。
熱線でただれた子供たち、丸太のようにゴロゴロと転がっている黒焦げの亡骸、既に生き絶えた幼い妹を歯を食いしばり背負っている少年、一瞬にして黒い原野となったまちの光景、などです。
とても人間の成せる仕業とは思えません。

原爆資料館の外には、若者が行き交い、公園には子供たちの笑い声があり、街にはたくさんの人を乗せた路面電車が行き交い、木々は緑豊かにはを揺らせておりました。そこには活気ある平和そのもののまち、長崎がありました。
不気味に焼け焦げた黒い原野の記憶と、そののどかなまちの光景の間に、どれほどの市民の地域愛と、平和への願いがあったのか私には計り知れません。
その圧倒的な市民のまちへの思いの前では、政治・行政の存在は誠に小さなものです。
しかしながら同時に、政治・行政の存在ほど重く厚い責任を負っている存在はありません。

港区においても、また、同じです。
25万区民、100万昼間人口の港区に対する思いの前では、我々、区議会・行政の存在は余りにも小さく、余りにも重い責任を負っています。


本年も、我々議員は、多くの多様な事案について、議論を重ね、区政を推進して参りました。
議員が区民の代表である以上、区議会で少数意見であろうとも、それは区民の少数意見ではありません。
誠に議会活動というものは厳粛なものです。
本年も、皆さま一人一人のお力を賜りましたことに、心より感謝を申し上げます

本年、港区は区政70周年を迎えました。
来年にかけて、港区は、港区基本計画を取りまとめながら、「一世紀の港区」を見据え、人口増への対応、新しいまちづくり、安全安心への取り組みなど、喫緊の課題を着実に解決し、地域共生社会への歩みを始めます。


我々区議会18期の任期もあと1年5ヶ月余りとなりました。
来年も、港区の平和、区民の皆様の幸せのもと、全議員が結束し、支援を必要とする人たちに温かく手を差し伸べる「優しさ」を礎とし、力強く、一世紀を見据えた区政を推進してまいりましょう。

そして、港区議会でのルールとマナー、先輩たちが築いてきた良き慣例を尊び、国際都市港区にふさわしい品位ある議会を、共に築いてまいりましょう 。

むすびに当たりまして、慌ただしい年末のおり、議会・行政の皆様におかれましては、健康に十分に留意され、希望に満ちた平成30年を迎えられますよう、そして港区、港区民にとりましても平和で穏やかな一年でありますよう祈念申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。